先日、マーベル・シネマティック・ユニバース作品である「ブラックパンサー」を鑑賞してきたので簡単に感想を書きたいと思います。ネタバレ注意です!それと筆者はあまりアメコミ映画をみません。特にマーベル・シネマティック・ユニバースはアントマンくらいしか……。アメコミ映画初心者の目線で意見を述べていきます。
以下ネタバレ注意!!↓↓↓
目次
楽しめた点
●ヒーローがヒーローになるまでの導入部分を割愛
私が個人的にアメコミ映画を避けてしまう理由の一つが「ヒーローがヒーローになるまでの経緯を程よく描けている作品が少ない……」と感じてしまうからです。長すぎて飽きてしまったり、逆に短すぎて雑だとヒーローに共感を抱けなくなってしまったり……。その点本作ではブラックパンサーがブラックパンサーになるまでの経緯のくだりは一切なく、話のテンポが良くて飽きることなく本編を観終えることが出来ました。ブラックパンサーの設定は、国王はみんな先祖代々からスーパーパワーを受け継いでおり、ヒーローとなることが宿命づけらているというもの。とてもさっぱりしてて良かったですね!
●最大の敵が主人公とは対照的!
正直ブラックパンサー自身はボンボンの坊ちゃんです!笑。だからこそ、彼が突然“国王”という重荷を背負うことになり、人並みに苦しみを抱えながらも成長していく姿が見どころなのですが……。しかし「チヤホヤされやがって!!」という部分も多かったですね。さらに一番引っかかったのは「ワカンダがヴィブラニウムを独占している」という点。
こういった私の不満を解消してくれたのが本作最大の敵エリックです。彼はブラックパンサーのように優遇されてはいません(むしろ煙たがられて当然の存在)。そんな彼は「ワカンダの最先端技術(武力)で世界を救う」と宣言し、主人公の前に立ちふさがります。ワカンダの「?」と思えるような部分を明るみにし、真正面から否定した彼はとっても魅力的なキャラクターでした!
ガッカリした点
●戦闘シーンに最先端武器をもっと……
本編では多くのアクションが繰り広げられていましたが、なんといっても正念場はワカンダでのエリック陣営とブラックパンサー陣営の戦闘シーンでしょう。しかし、正直言ってしまうとガッカリしました……。ワカンダの戦士たちが持つ武器の多くは、鉈や鎌っぽいものや、チャクラム?など……。親衛隊が持つ槍はかっこ良かったでのすが、正直どれも近未来感が感じられない原始的なものばかりでした(気持ち刀身を光らせている程度の演出は心に響きませんでした……)。ワカンダは超テクノロジーを持っているはずなのに……。クロウのアームキャノンが実は量産化されていて、雑魚兵みんなが装備している!みたいな外連味たっぷりなものを期待していたのですが……。
●メカにもっとアフリカっぽさが欲しかった
本作のなかにSFチックな戦闘機が登場するのですが、正直他のSF作品で見かけるような凡庸なデザインでガッカリしました。その他、ブラックパンサーの妹が利用するラボがあるのですが、そこも気持ちばかりのアフリカっぽい演出がなされているだけでした(壁の一部にアフリカっぽい絵が描かれている程度)。友人から「SFとアフリカのエスニックが融合している部分が見どころ!」と紹介されていたので少しがっかりです。アフリカの木彫りをイメージした戦闘機や巨大ロボなんかを勝手に想像していた分余計にガッカリでした。
総括!!
アメコミ映画が苦手な私でも素直に楽しめる作品でした!理由はアメコミ映画特有の自警団的(ビジランテ)な要素が少なかったからだと思います。ああいった要素はアメリカ人だからこそ心の底から楽しめるようなものではないのか、と考えています。映画全体のデザイン性について少し否定的な意見を言ってしまいましたが、ブラックパンサーのスーツのデザインはアメコミ界一クールだと思います!(私の狭いアメコミ知識の中では…)。おかげさまでフィギュア即購入しちゃいました。
それでは今回はここら辺で。
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