アラバマ物語
To Kill a Mockingbird
監督 ロバート・マリガン
脚本 ホートン・フート
製作 アラン・J・パクラ
出演者 グレゴリー・ペック
メアリー・バダム
フィリップ・アルフォード
音楽 エルマー・バーンスタイン
日本での公開は1963年
亡くなった時、葬儀で弔辞を述べたのは被告役のブロック・ピータース。
オープニングだったかで名前出てたけど、どの役だった?
全然わかんなかった…
>>6
ラスト近くに出てくるオツムの弱い人
ブーのこと?
これは驚いた!!
名作としてかなり前からタイトルは知ってたんだけど、実際に初めて観たのはほんの5、6年前だった。
もっと早く観ておけば良かったと後悔した。
DVDの特典映像(特にペックの講演旅行のやつ)と併せて観ると更に感慨深い。
「地獄の黙示録」に出ていたキルゴア中佐だったか!
90年代終わり頃のこと。
グレゴリー・ペックはそのとき、日本でのトークライブを楽しみにしていたという。
聡明と言われる日本の映画ファンからの鋭い質問が楽しみだ。
とくに自信作であるアティカス・フィンチのことはおくらでも語れる。
いつもアメリカで質問され慣れているから。
きっと今日の質問も『アラバマ物語』が当然中心になるだろう。
アメリカでもいつもそうだから。
そして、始まったトークイベント。
「ペックさん、『ローマの休日』のとき、はじめてオードリーに会ったときの印象はどうでしたか」
「『ローマの休日』のロケ地の中でペックさんが一番すきな場所はどこですか」
・・・
次々と出てくる質問に丁寧に答えながらも、何だか面妖そうなペック。
「『ローマの休日』のときのオードリー・ヘップバーンのエピソードがあったら教えてください」
「ペックさんご自身が『ローマの休日』の中で最も気に入っているシーンは何でしょう」
・・・・・・
トークライブは盛況で成功に終わったのに、なぜペックが憮然とした表情で会場を後にしたのか、
主催者側はペックの不機嫌の理由が全くわからなかったという。・・・
おしまい
ジョー・ディマジオとマリリン・モンローの来日エピソードを思い出す
チャールトン・へストンら多くのハリウッド・スターが共和党のニクソン支持に
回った。しかしペック氏は一貫して民主党を支持、ニクソンは選挙に圧勝したが
2年後ウォーターゲート事件で失脚。あの時のペックはアティカスそのものだった
ように思える。
それは反戦気分が世界中に満ちた60年代のこと。
男は肉体的に強くなくていい。知的でありさえすればいい。
しかし、そんな時代は長続きせず、やがてダーティ・ハリーの
時代だ到来する。もう、ヒーロー像はペックとは無縁だ。
きわめて限定的な一時期のかっこよさ、ヒーローを体現して
いた。その意味では、時代的に忘れ去られる運命でもあった。
知的なタフガイと云うイメージもあるんだが
アラバマ物語のタイトルバックは今日でも通用するセンスの良さに感動
いう設定。ただ、注意したいのは、一度肉弾戦を挑まれても、それを
拒否し、周囲から軟弱男と軽蔑されていること。気性の荒い馬を乗り
こなしたのに、それを口外することを禁じていたのも同様。
ここには、肉体的な能力は誇りにならない、知性こそ誇るべきである
という時代性、時代の求めるヒーロー像があるのじゃないかな。いわば、
ペックは、それまでのヒーローであるジョン・ウェインの対極の姿。
ただ、それじゃ現実はおさまらないし、つまらないから、理想を裏切
る現実の姿が殴り合いのシーンで、この映画の一番の見どころになって
いる。それは、このヒーロー像の抱える弱点が浮き彫りになっており、
やがて「わらの犬」のダスティン・ホフマンを経て、ダーティ・ハリー
に至る…てな流れが、わがアメリカ映画に見るヒーロー史。その裏面に
は、時代時代の政治情勢が生み出す大衆の願望がある、と教科書風に
まとめてみましたw
アティカスの魅力は普遍的な父性像でしょうかね。父親は誠実で強くあれ
町の人々を守る為、躊躇う事無くライフルで狂犬をワンショット
ここで子供たちはアティカスが射撃の名手だと知り尊敬の念が増々深まる
「大いなる西部」のジェームズ然り(能ある鷹は爪を隠す)を体現かな
で、結局何が云いたいか・・・自分もこんな父親になりたい
っていうかよく犬を仕込んだね。
演技派といわれたダグラスはアカデミー男優賞を受賞していない
一方ダイコンといわれたペックは受賞している
「ナバロンの要塞」のセリフにあったように運がいいのかな
グレゴリーペック、未だにがっかりした作品にあったことがない。
子鹿物語は可哀想で見られずTVを消してしまった。
「トム・ソーヤの冒険」を書いたマーク・トゥエイン著の
「ハックル・ベリーフィンの冒険」も
アメリカ文学史上最も売れ続けている本であり
「聖書」と並ぶくらい多くの人が読んでる鉄板本らしいが
(これまた有名な「アンクル・トムの小屋」然り)
どれも、みんな黒人差別を描いていて、それに伴う善良な白人達の苦悩を描いて
永久欠番のベストセラーになってるのに
アメリカの黒人差別、いや人間の差別はなくならないばかりか
現状は悪くなってるほど
人間の持つ良心と現実の矛盾というものを、深く考えさせられるね
しかも白黒
カメラも固定的
なのに、素晴らしく豊かな映画だ
あと「大草原の小さな家」のマイケル・ランドン
引用元: ・【グレゴリー•ペック】アラバマ物語