スターウォーズシリーズのスピンオフ作品『ハン・ソロ/スター・ウォーズストーリー』の個人的な感想を書いていきます!
ネタバレ注意です!
●ハン・ソロを惑わす“キーラ”という女性キャラ…
本作を鑑賞した直後に抱いた感想は「モテない男の描き方が妙に生々しいな…」。
ハン・ソロの生涯を通して最愛の女性は言わずもがなレイア姫ですが、本編にはレイアとは別にハン・ソロの心奪った女性が登場します。
それはキーラというキャラクター…。
キーラはハン・ソロと同じ惑星コレリア出身。二人はコレリアの貧困の中を共に力を合わせ生き抜いてきた“強い絆”で結ばれた関係でした。しかし、とある事件で二人は離れ離れに…。コレリアから抜け出したものの、置き去りにしたキーラのことが忘れられずゆくゆくは船を買いコレリアへ彼女を迎えに行くことを夢見るハン・ソロ。そんな彼の目の前に現れたのは大人の女性として成長したキーラでした…。
●キーラはハン・ソロとは別の男に忠誠を誓っていた…
キーラはコレリアに残った後かなりひどい環境に身を置いていたそう(本編では詳しく語られていませんでした)。そんな中彼女は犯罪界の重鎮ドライデン・ヴォスに助けられ、彼に忠誠を誓い“右腕”として彼にその身を捧げていました。
コレリア時代の純朴な彼女とは違い、酸いも甘いも知っているような大人の女の振る舞いを見せ、ドライデン・ヴォスとのただならぬ関係性を臭わせるキーラ。ハン・ソロは戸惑いの色を隠せません…。
●万年モテない筆者(男)のトラウマを思い出させたキーラさん…
筆者は本編のキーラとハン・ソロの関係を見るうちに過去の恋愛に関する様々なトラウマを思い出しました…。
学生時代、別れた彼女が破局直後に社会人と付き合い始め自分と付き合っていたころより大人っぽくなっていたり、遠距離となった片思い中の女の子が久しぶりに会うと妙に男慣れしていたり…、ハン・ソロのようにタフでハングリーではない筆者は当時かなり心を苛んでいたものです(笑)。
よく“女性は気持ちの切り替えが早く、男は未練がましい”という意見を聞きます。キーラを一途に思い続けるハン・ソロ、過去に縛られず現実に目を向け次へのステップを昇り続けたキーラ…、二人のすれ違いっぷりが妙に生々しく感じられ筆者は所々胸が締め付けられました(笑)
本編の一シーンで筆者が一番見るのがつらかったシーンがあります。
犯罪王ドライデン・ヴォスのスター・ヨットのバーでキーラ、ドライデン・ヴォス、ハン・ソロ、トバイアス・ベケットが談笑するシーンです。キーラはヴォスにハン・ソロを惑星コレリア時代の幼馴染だと紹介します。それを聞いたヴォスは「下水道時代のコソ泥仲間か」と皮肉を言い「あそこの下水道の臭さといったらたまらない」と嘲笑します。一同は一斉に笑い始めるのですがハン・ソロだけは不服な表情を浮かべています…。確かにコレリアは劣悪な環境だったかもしれませんがハン・ソロにとってはキーラとの思い出が詰まった故郷です。その思い出を嘲笑う男にキーラがべったりと引っ付き、おまけにキーラも笑っている…。中々に複雑なシーンでした。
●ハン・ソロはモテないままでは終わらない!!
キーラへの報われない思いを抱えるハン・ソロ…。しかしエピソード4、5、6の設定ではハン・ソロはかなりのモテ男。
彼がモテない男から脱却した大きな要因は“夢”を優先したことだと思います。ハン・ソロは本編の終盤でキーラと別れミレニアムファルコンをランドから手に入れます。そして“宇宙を飛び回るパイロット”になるという夢を叶え、銀河をまたにかける道を選びます。
女性に執着するよりも夢や野望を持ちハングリーにその道を突き進む男は魅力的に映りますよね。
アメリカで興行収入が振るわず、続編は危ういと言われている『ハン・ソロ/スター・ウォーズストーリー』ですが、是非続編でハン・ソロのモテ男っぷりを拝みたいものです!